高齢者問題検討委員会は、1997年3月の教区会の決議により「高齢者問題を考える」ために集められ、2年間にわたって活動を続けてきました。

　与えられた課題は、「高齢化」する社会の中で教会はどうあればよいのか、そして特に高齢者総合福祉施設「深川愛の園」をどう支えればよいのかを考えることでした。

　この委員会の活動を通して、私たち委員は造り変えられたことを実感しています。はじめは「高齢者」という集団に対する思いであったものが、「高齢になるまで命の恵に与っている人」の、いのちの重みに引きつけられ、その中に主の愛を見出し、希望を持つものへと変えられました。この小冊子は、そのような私たちの証しです。

　この喜びが、これを読んで下さる方々の中にも起こされ、そして広がるようにと祈ります。この冊子がそれぞれの教会で用いられ、さらに話し合いを重ねて、豊かな「行い」として実現されますよう期待いたします。

　私たち委員を集め、出会わせ、情熱を失うことのないように共にいて下さった主に感謝しつつ、これを2年間の活動の報告といたします。