NSKK 日本聖公会 東京教区
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クリスマスを迎えるシーズンに
       ー秘密法案が通ってしまったー

主教 アンデレ 大畑 喜道

 今年の六本木は凄まじいものでした。ハロウィンの夜中は仮装してないと「なんかここにいるの間違ってるんじゃないか」って思いをした人も多いと思います。警察も警備していたようです。いつの頃から大騒ぎをするようになったのかよく分かりませんが、もう少し立ち止まって自分の生きる方向性を考えてもらいたいものだと感じました。そして一夜明けるとすべては何もなかったかのように静まり返ります。そしてハロウィンからクリスマスへと時は移っていきます。
  今、日本は極めて大きな危険の渦に巻き込まれようとしています。若者たちがこれからの人生を考えるよりも、今を楽しく可笑しく生きることができればよいと騒いでいるうちに(多くの大人たちも諦めと自分の欲望の世界でだけで生きている)秘密保護法案が通ってしまいました。自由にものを考え、発言することができる。互いに話し合い、決めていくことができるような民主的な国家は少しずつ外堀が埋められてきています。まさに闇が迫っている。そんな思いがしてなりません。主教のコラムとして政治的な発言はなるべくしないようにするつもりでしたが、やはり闇が迫っていることを訴えずにはいられません。いまこそ生き方の悔い改めが必要でしょう。
  クリスマスを迎えるシーズンになって、教会でも様々にイルミネーションをしているところも増えています。しかし商業ベースのイルミネーションには比べようもありません。今こそ闇に対抗する本物の光をこの世界に広げていかなければなりません。本物の光はこの世の片隅から光輝き、闇を駆逐していきました。そのことをもう一度考えていきましょう。