教区フェスティバルに
エルサレム教区主教を迎えて
主教 植田 仁太郎
来る9月20日に行われる東京教区フェスティバルに、中東聖公会エルサレム教区主教リア主教様をはじめとする聖職・信徒八人の方々をお迎えします。
イエス・キリストが誕生され生涯を過ごされたその地に、連綿と続く教会に連なる兄弟姉妹を、恐らくその教会誕生の地から最も遠い地である日本にお迎えできることは、大変光栄なことです。ただし、私たちは、エルサレム教区の方々を、そのような歴史的に由緒深い血統の人々としてお迎えするわけではありません。
ご存じのとおり、エルサレムは、アブラハムを共通の始祖と考えるユダヤ教・イスラム教を信じる人々にとっても特別な土地です。エルサレムとは、すべての人々にとって「エル・サラーム(シャローム)」、平和の都の象徴です。ところが現実は、紛争の象徴のようになってしまいました。実は、紛争の原因は、宗教や信仰の違いではありません。あの地のクリスチャン達は、外からの介入が無ければ、二千年間、イスラム教の人ともユダヤ教の人とも平和に共存してきた人々です。それにもかかわらず、現在では、それぞれに苦悩を抱えています。
この機会を、兄弟姉妹たちのその苦悩を分かち合い、「平和の都」のヴィジョンを分かち合う時とできれば、うれしいことです。
(東京教区主教)
エルサレム教区のみなさまようこそ東京教区へ
司祭 大畑 喜道
エルサレム教区リア主教様をはじめ、多くの兄弟姉妹をお招きし、共に交わりをもつことができますことを感謝いたしています。皆さま、ようこそ来日してくださいました。
私たちは普段どこへ出かけるのにも自由で、海外旅行でもビザが下りないということもあまり経験をしたことがありません。しかし今回の訪日団の皆さまの中には、パレスチナの住民であるということでビザが下りずに、日程の詳細が明確にならないという状況が続きました。それがパレスチナに住む人の厳しい現実なのでしょう。
一週間という短い滞日期間ではありますが、たくさんのことを教えていただきたいと思います。昔、マザー・テレサは「愛の反対は無関心だ」とおっしゃいました。正直、日本とパレスチナは遠く、今までは無関心であったように思います。私たちは遠く離れている者ではあってもいつも他者を理解し、他者の尊厳に気づき、共に悲しみや痛みを分かち合う心が無ければならないでしょう。
訪日団をお迎えし、交わりを共にし多くのことを学び、少しでもパレスチナの方々と連帯することができれば幸いです。
(エルサレム教区訪日団歓迎委員長)
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エルサレム教区NOW
◆フェスティバルの主要日程◆
◇教区合同礼拝[関連記事]
*10時〜12時半
〈聖餐式〉
司式=植田主教
説教=リア主教
〈子どもの礼拝と楽しい時間〉
担当=立教大学「さゆり会」
八木正言司祭
◇昼食(含弁当の引き換え)
*12時半〜14時
◇写真展・出店・アトラクション
*12時半〜13時45分
〈パレスチナ写真展〉
〈大道芸〉
〈演奏=オルガン演奏/カントリーチャーチ・バンド演奏/クラシック・ミニコンサート〉
〈パレスチナ関連出店〉
◇シンポジウムおよび閉会の祈り
*14時〜16時
〈シンポジウム〉
「パレスチナ・キリスト者の生き方と希望」=立教学院との共催
〈共通の聖歌と祈り〉
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◆フェスティバル信施奉献先◆
《アハリ・アラブ病院》
ガザ地区(パレスチナ自治区・イスラエル占領下)にある聖公会の病院。イスラエル兵の銃弾に倒れ、乱暴された人々が担ぎこまれ、時として野戦病院と化している。
また、度重なる外出禁止令によって病院にも行けず、医療から見放されている人々を、出張クリニックによって無料で治療している。エルサレム教区は、貧しく弱くされた人々に「健康と教育を」と支援してきた長い歴史を持っている。しかし病院経営は財政赤字に直面しており、国際的な支援協力が必要と呼び掛けられている。
「アハリー・アラブ病院を支援する会」(日本基督教団社会委員会)は、十年以上もの間、支援し続けて来られた。
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◇フェスティバル当日のご案内◇
[フェスティバル実行委員会・同事務局]
【合同礼拝=聖餐式・子ども礼拝】
10時00分〜 / タッカーホール、チャペル
- 教区合同礼拝「聖餐式」 受付で式文をお渡しします。
- 「こども礼拝と楽しい時間」は、チャペルです(場所は受付でご案内いたします)。エルサレムに深くかかわり子ども向け図書も出版している小林聡司祭(京都教区)がお話…。立教学院「さゆり会」の方たちが楽しい時間をリードしてくださいます。
- 信施・献金は、「アハリ・アラブ病院の働きのため」お献げいたします。受付でお預かりします(礼拝の中で集めることはいたしません)。別掲3頁に「奉献先」紹介。
* 感謝・祝福の後、ゲスト紹介、諸連絡、「エルサレム教区の歴史」についてのお話に続き、派遣の唱和、退堂聖歌となります。退堂の際は、順次、安全に配慮してご退出ください。
【昼食・休憩時】
12時30分〜/ 会場内各所
- お弁当は、お弁当引換所(タッカーホール東側)で、事前にお求めいただいている食券と交換してください。第一食堂、9号館1F、2F、などにお席が用意されています。好天の場合、屋外の適当な場所をご利用いただいても結構です。ごみは、それぞれお持ち帰りいただくか、お弁当引換所付近に設置されたごみ箱に類別して入れてください。
- 飲み物は諸所の自販機を利用していただくほか、第一食堂と9号館1Fでも販売いたします。
- この時間に「写真展」など、以下の各種イベントが行なわれます。
- 「パレスチナ写真展」
〔12:30〜14:00/8号館1F/協力:パレスチナこどものキャンペーン〕
- 「大道芸」
〔12:30〜13:45/会場内各所/協力:立教大学「どりーむぼっくす」〕
- 「カントリー・チャーチ・バンド演奏」
〔12:30〜13:40/第一食堂/協力:C.C.バンド有志〕
- 「ランチタイム・コンサート」
〔13:00〜13:50/9号館2F/協力:竹下ユキさんほか有志〕
- 「パイプオルガン演奏」
〔13:15〜13:45/チャペル/協力:立教学院オーガニスト〕
- 「パレスチナ関連出店」
〔12:30〜14:00/8・9号館付近〕
出店団体:
「サラーム・パレスチナ」、「特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン」、「聖公書店」、「日本パレスチナ医療協会」
【シンポジウム・共通の聖歌と祈り】
14時00分〜 / 9号館2F
- ガリラヤの青年が日常の生活の中での困難や希望を、弁護士がパレスチナの置かれた困難と法律的な問題を、それぞれ証しながら発題してくださいます。質問と応答でさらに理解が深まることでしょう。
- 「ガリラヤの一女性青年の生き方」=ナデラ・ムサラムさん
- 「パレスチナ人の抱える法的諸問題〜イスラエルの支配と差別のなかで…」=ナビル・イブラヒムさん
- 最後に、その場で「共通の聖歌と祈り」を共にし、神を賛美するクロージングのときを過ごします。ぜひ祈りの輪にご参加ください。 閉会時間は16時頃と予定しています。
【その他】
- 建物は、全館禁煙です。屋外でも、喫煙場所以外での喫煙はご遠慮ください。
- 会場には駐車スペースがありませんので、お車でおいでの方は、近隣のコインパーキングなどをご利用ください。
- 介助、救護、その他の必要につきましては、受付または本部席までお問い合わせください。また場内数箇所にに会場案内係(バンダナを着けたフェスティバル実行委員またはボーイスカウト)がおりますのでお尋ねください。
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